バイポーラとMOS
半導体を大きく分けると、バイポーラ型とMOS型になります。
それぞれの仕組みは6~8章で説明しますが、前章で述べた、電子と正孔という2つのキャリアで説明するなら、その両方を使うのがバイポーラ型であり、基本的には片方しか使わないのがMOS型といえます。
バイポーラとは2極性ということで、まさにその2種類のキャリアを使う方式ということをそのまま名称に取り入れています。
p型半導体とn型半導体とを接して並べた構造をpn接合といいますが、その特徴をうまく使った仕組みです。
バイポーラは応答速度が速いというメリットがあります。
一方MOSというのは、Metal Oxide Semiconductor(金属酸化膜半導体)の略です。
こちらは1種類のキャリアという特徴を意味した命名ではなく、基本構造の成分をそのまま名称にしたような感じです。
すなわち、金属と半導体との間に、絶縁のための酸化膜をはさんだ形です。
MOSは消費電力が低いというメリットがあります。
MOSはさらに大きく3つに分類されます。
キャリアとして自由電子を使うNMOS、正孔を使うPMOS、そしてその両者を組み合わせたCMOSです。
中でもCMOSは高速性と低消費電力とを比較的よく両立させることができ、現在最もよく使われているタイプの半導体です。
CMOSを用いた低消費電力イメージセンサも、CCDの座をおびやかすくらいにまで発達してきています。
ちなみにNMOSといってもp型半導体を使わないわけではなく、むしろ体積的にはp型半導体が大半を占めています。
逆にPMOSは主としてn型半導体からできています。


