デジタルICの付加機能

前章で述べた基本機能に対して、実際の進んだデジタルICでは、単純な固定的LUTでは実現できないような機能がいろいろと盛り込まれています。

ここではそれを付加機能として紹介します。

1つ目は、LUTの内容がデバイスメーカーによってあらかじめ書き込まれているのではなく、ユーザが自分で書き込めるという機能です。

メモリでいえば、出荷時に書き込まれているマスクROMではなく、ユーザが書き込めるPROMのようなものです。

これにより出来合いの機能のICではなく、個々の目的に応じたオーダーメイドのICが可能となります。

その究極ともいえるものが次章で述べるASICです。

2つ目は、LUTに内容を一度書き込んでも、それを好きな時に消して、別の内容をさらに書き込めるということです。

メモリでいえば、紫外線などで内容をクリアできるEPROM、さらに紫外線などではなく電気的に内容をクリアできるEEPROM、さらにフラッシュメモリのようなものです。

これによりLUTの内容が誤っていたり古くなってしまった場合でも、デバイス自体はムダにならず再利用できます。

3つ目は、処理のロジックの中にプログラムというソフトウェアを入れて自由度を上げたり扱いやすくしたりしようというものです。

プログラムというものも、しょせんはデジタルデータですから、結局のところはそれも入力に含めたLUT、と論理的に考えられないことはないのですが、さすがにこれは分けて考えた方がよいでしょう。

ソフトウェアの世界は、OS、ミドルウェア、開発環境、ライブラリなど、半導体とは異質なさまざまなツールでサポートされているからです。

いわゆるプロセッサはこうしてソフトウェアを取り込んだものともいえます。

ほかにもあるかもしれませんが、こういったさまざまな機能を取り入れることで、普通の意味でのLUTでは実現できないようなさまざまな処理が、デジタルICにより可能となっていくのです。

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